『無地×柄』衣装つくりのポイント

無地の着物に、衿に花柄を使いたい。
無地の羽織に、袖だけ柄物の生地を使いたい。


このような衣装は、最も多いよさこい衣装デザインであると同時に、一番安定感のあるデザインのようにも思います。

でも、同時にこのようなお悩みもよく耳にします。


「赤や白や紫の無地生地に、柄まで派手になったら、どんな衣装になってしまうの?」

よさこい衣装は、デザイン画やサンプルで確認しながら製作するとはいえ、オーダーメイド衣装ですので、完成まで不安は尽きないですよね。

そんな時に、簡単に素敵な柄と無地の配色を作る法則があります。


まず、柄物を花柄とします。

その際、その花柄の中のたくさんの色の中から、一番目立つ色を選びます。

それを無地の部分でも小面積で取り入れます。

これを「差し色」と呼びます。

差し色は、主に衣装のメインとなる色の反対色を使うことが多いです。

ひとつの衣装に5色以上の色が組み合わされると、かなり散らかって見えてきますので、

できれば多くてもメインとなる色は1~3色まで、プラス差し色を1色とすると良いです。


例えば、黒地に赤と白と黄色の花柄の生地があるとすれば、差し色は黄色となります。

そして衣装の無地部分の最も大きい面積を、黒か赤か白にします。

派手めの衣装にしたい場合は、差し色以外で最も目立つ色=赤とします。

シックにカッコ良くしたい場合は、最もダークな色=黒とします。

コンセプトによって、衣装の無地部分は決定していきます。


あとは差し色をどこにどの生地でもってくるか。

この差し色は、うまく取り入れることで、他の部分の配色や柄が最大限生きてきます。

帯・帯飾り・伊達襟・頭飾り・袖口のデザインなど落とし込む場所は様々です。

差し色は、面積が大きくなりすぎるとスパイスになりませんので、大きくても全体の4分の1ほどに抑えるのが好ましいと思います。

上記のことを参考に、是非素敵な衣装作りを楽しんでください。