綿・ポリエステル~素材の特徴

素材のお話です。

まず、繊維には主に以下の種類があります。

植物繊維   (綿・麻)

動物繊維   (絹・羊毛・アルパカ・アンゴラ・カシミヤ・モヘア)

再生繊維   (レーヨン・キュプラ・ポリノジック)

半合成繊維  (アセテート・トリアセテート・プロミックス)

合成繊維   (ナイロン・ポリエステル・アクリル・ポリ塩化ビニル・ポリウレタン)

無機繊維   (ガラス・金属)


綿はご存知のとおり、植物繊維ですが、ポリエステルは石油なので合繊繊維となります。

これだけだと、綿は人の身体に優しそうというイメージがありますよね。

でも例えば国産のブラウスの約5割近くはポリエステルで製作されています。

『ポリエステル』は強度・磨耗に非常に強い素材で、耐磨耗、耐久性に優れています。

弾力性があり、ハリコシもあります。

着心地がよくシワにもなりにくいです。

しかし、吸湿性が低いのも特徴です。

1941年に「ポリエステル」が誕生し、今も成長を続けている素材です。

そして『綿』

人間と綿との付き合いは長く、約5000年前にさかのぼるといわれています。

私達の最も身近な繊維です。

綿の品質は産地や品種により異なっており、私が見てきた中でも、日本の綿とインドで見た綿は全然違ってました。

綿の良い特徴は、 肌触りがよく涼しく、吸水性に富んでいるところ。

そして、熱に強く丈夫、染色性や発色性に優れています。

でも、縮みやすくシワになりやすくもあります。

和装でいうなら、浴衣・手ぬぐい・ハンカチなどに多く使われています。

最近では、ポリエステルの浴衣や呉服も多いですが、浴衣は断然綿をお勧めします。

素材は、用途を考え特徴を生かした選び方が重要なんですね。