千葉県~Let's美浜夢様衣装ご紹介

【和ロック】2011年度の衣装コンセプトは、とても難しくもカッコ良い響きから始まりました。

千葉県のよさこいチームLet's美浜夢様、いつもご利用ありがとうございます。

去年の【和モダン】とはうって変わって、レトロな部分は無くしロックな部分をいかに衣装に反映するか、何度も打ち合わせを重ね、今期ご衣装の製作となりました。

元々、大変お洒落なチーム様なので今回は嵐で言う『相葉丈パンツ』としました。

相葉丈というと、素材や季節にとってその微妙な丈の位置が変わるのですが、足袋の長さや色を聞き、また振り付けを拝見ししゃがむ体勢が多かったので、常に数センチパンツ丈が上がることを想定し、若干長めの相葉丈としました。

そして、ブーツカットラインも微妙にサンプルで調整しパンツが完成しました。

しゃがんだ時に見える足首の黄金比率が、デザイナーとしては爽快でした。

昨年の衣装が評判良かったということで、昨年を上回る期待が起こっていると代表&衣装担当様からお話を頂き、程良いプレッシャーとなる中、とても楽しくデザインさせて頂きました。

今回の『和ロック』の拘りは、和×ロックという考えの中、どこで和のテイストを入れ、どこでロックのテイストを見せるかでした。

そこで曲調もとってもパンチある曲だったので、サイケ色の色調を持ってきて模様に和のテイストである波を入れました、

そうすることで、美浜地区の海風をも表すことができました。

もちろん羽織の丈も半端丈で、今回は8.5分丈としてあります。

微妙な長さだと思いますが、7分では短く9分では長いためこの丈となりました。

袖口は、腕が抜けないようにまた羽織が後ろに下がらないように、袖口留めを施してあります。

今回、裾の始末も三つ折りではなく、晒市松ジャガードという薄い素材でしたので、

少しでも高級感の出るよう、総見返し付けとしております。

ここにステッチが入ると、全く仕上がりが違いますしカーブに対してツレも出ますので、

見返しに関しては、工場さんが大変苦労され頑張って製作くださいました。

昇華転写にてプリントした、波とドクロ、パンツの幾何学柄は、全てサイズ展開データを製作しております。

つまりS→Lに対して、徐々に柄を拡大しLの方に比べSの方の柄が切れないようなデータとしました。

このようなデータ製作は、その柄と落とし込むデザインによって変更します。

とても手間のかかる方法とはなりますが、遠近感が大きく出る舞台演舞の多い関東のチーム様では、違和感なく使用できる方法ですので、必要な時はあえてこのようなプリント方法をとっています。

チーム様が一番喜ばれたのがこのドクロ。

よくご覧頂くとわかると思いますが【舞】という漢字です。

ここにチーム名を入れ、プリントいたしました。

全てをフルカラーにするとしつこいので、チーム名はモノクロにしました。

波も、ドクロより抑えた、モスグリーンとモスパープルです。

先日、無事お披露目を終えたチーム様よりお揃いのリストバンドを頂きました。

お手紙も添えられており本当に嬉しかったです。

この画像からも皆さんの達成感を感じられます。

本当に清清しいお顔をされてて羨ましくも思います。

昨年に続き衣装を製作させて頂きましたが、今年も皆様に喜んで頂ける衣装を製作でき、本当に良かったです。

素敵な演舞を見せて頂きありがとうございました。

今後とも、Let's美浜夢様のご活躍を応援しております。