アシンメトリーよさこい衣装

よさこい衣装に限らず、服作りの過程では様々なディテールを取り込み、様々なデザインの要素で『見せる(魅せる)』工夫というものを施します。

特によさこい衣装では、チーム様のオリジナリティは、プリントも含むこの【ディテール】で多く演出しております。

人は誰かを見るときの身体の中心に目が行きやすいので、例えば華やかな印象にしたい時、顔の周りの衿や、身体の中心の裾のディテールを変化させます。

逆にシンプルにさせたいときは、身体の真ん中に派手な柄やデザインを持ってくるのを避けるといいでしょう。

そしてちょっとお洒落にしたい場合は、凝るポイントを中心線より離していきます。

袖口や、脇ラインや、衿先などのデザインが左右で違っている、そこにオリジナリティを出して魅せるのが「アシメトリーデザイン」です。

アシメトリーにも様々あります。

単に左右非対称といっても、片方に副資材使いをしたり、立体感を出したり、生地を変えたり、シンプルに配色やバイカラーで色違いにしたり。

昨今のよさこい祭りでは、踊る側の視点よりも「見る側(観客)」の視点というのがクローズアップされているようです。

SNSの普及や動画サイトで、客観的に自分を見ることもできるからでしょうか。

更なら完成度を求められる方には、お洒落なアシメトリデザインは、弊舎としてもお勧めすることも少なくありません。

しかし、祭り衣装は一人で着用するわけでなく、チーム全体での一体感が大事になります。

この一体感を利用して、前面後面で柄を繋げ、踊り子さんが並んだときにひとつの柄が浮き出るように見せる個性的なアシメトリデザインプリントも製作しております。

「カッコいい衣装を着たい」=「カッコ良いと思われる衣装を着たい」

との皆様の声にお応えし、お客様にも見られる満足感も味わっていただけるような衣装製作を行っております。

また、プリントや生地の柄の大きさ選びでもお伝えしておりますが、チーム様の演舞される地域の祭りが舞台メインなのか流しなのか、遠目なのか近くなのかで、ディテールの出し方も違ってきます。

人数も多いのと少ないのとでは、シンプルにまとめて見せるか、大きくダイナミックに見せるかでデザインや仕様が違ってきます。

もちろん、左右片方に振り切ったデザインだと重みや着崩れも問題になってきます。

そのため、アシメトリデザインの位置や大きさによっては生地を軽くしたりする必要も出てきます。

振り付けによっても、無理なく足があがるようスリットの長さを検証したり、袖が腕にまとわり付く重みを考慮し振袖の長さを決めたり、曲の速さによって着付けが乱れないかなど、確認してまいります。

このようにアシメトリーよさこい衣装に求められる要素は多々ありますが、中でも気なのが以下の3点のアシメトリーデザインです。


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【アシメトリック・フロント】

前の合わせが左右対称でないデザインで、打ち合わせを中央ではなく左右どちらかに寄せた片側だけにポイントをおいたデザインです。


【ウイング・カラー&スリーブ】

片方の袖や衿に立体デザインを配置したアシメトリーデザインがとても映える仕様。

片方が重くなる要素があるので、気を付けながら生地や福資材選びを楽しめます。


【バイアスフリル】

左右片方の裾や袖口にフレアやフリルなどを施したり、左右で長さの違う仕様にすることで全体的なアシメトリー衣装とわかりやすく表現できるデザインです。

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是非、新しいよさこい衣装にアシメトリーデザインを取り入れてみてください。

アシメトリー衣装でお悩みの方はお気軽にご相談ください。