よさこい衣装の洗い方について

以前にも記事にしたことがありますが、改めて【よさこい衣装の洗濯方法】についてお知らせします。

弊舎で製作するよさこい衣装は、ほぼ100%「化繊生地」を使用しております。

◆化繊は化学繊維の略で石油などを原料に人工的に作られた繊維のことであり、主にポリエステル、アクリル、ナイロンなどを挿します。

これは暑い夏のお祭りで踊る際に、汗や洗濯で縮んだり色落ちしたり、またシワが多く発生したり、乾きにくく洗濯で縮んでしまう「綿などの天然素材」とは違い、よさこい=祭り衣装に適しているというのが一番の理由です。

次に、鮮やかなの発色、プリント顔料のノリ、生地が天然素材より安価、昇華転写プリントが可能という、よさこい衣装製作に必須な項目も化繊なら全て解決するためです。

しかしまれに綿などの天然素材の風合いを生かした衣装をご要望される方もいらっしゃいます。

その際は、天然素材の風合いに見えるポリエステル生地がございますのでご提案しております。

以上の理由から、よさこい衣装に圧倒的に多く使用するのが化繊のなかでも『ポリエステル』となります。

ポリエステルは以下のメリットがございますので、年間を通じて練習や屋外での演舞で激しく踊るよさこいでも、洗濯など扱いやすく踊り子様の負担の少ない素材といえます。

ポリエステルのメリット

・速乾性がある

・シワになりにくい

・耐久性と弾力性に優れる

・洗濯で縮まない

・生地の発色が鮮やか

・昇華転写プリントが可能

そしてそのポリエステルですが、中にはジャガード織りなど、デリケートな加工や特殊糸での装飾が施されている場合などは、摩擦や水に弱くなるため洗濯不可となる場合もございます。

他にも、元からプリーツ加工が施されている既成生地は洗濯で型崩れの可能性があったり、金糸が切れてしまうビーズ等の装飾品が取れてしまうという可能性のあるポリエステル生地は、洗濯不可の表示がされることがあります。

またポリエステルだけではなく、ナイロンやレーヨンが混率している生地も、洗濯不可やドライクリーニング不可、手洗い推奨など様々な表記がされます。

ポリエステル自体は水に強いものの、他の素材や加工が水に弱いと、その生地を衣装の一部に使用した場合、衣装全体として洗濯が適さないという判断になる場合もございます。

そのため、弊舎では、ポリエステル100%ではない素材をご選択された場合は、そのデメリットを事前にできるだけご説明させていただいております。

またサンプル衣装確認時に是非ご自宅の通常の洗濯方法での洗濯テストもお勧めしておりますので、お送りしたサンプル衣装は洗って実際ご確認いただけます。

ひとつのデザインのよさこい衣装に使用する生地は数種類から~多い時は10種類を越えます。

それぞれの生地の洗濯表示をご要望の場合は、テキスタイルメーカーより提示されたものをチーム様にお送りしております。

様々な生地を組み合わせて製作していく【よさこい衣装】ですが、素材の特徴を正しくご理解いただき、素敵な生地にもトライして【世界にひとつしかない衣装作り】を楽しんでいただければ幸いです。


下画像は、経済産業省・消費者庁公表資料の衣類取り扱い表示=洗濯表示です。

令和6年より新しい表記に変わりましたのでお手元の衣類等でご覧になってみてください。